ロボさんの作品
まいど。ドキュメント。

■2005年11月12日(土)  ─ 携帯電話。 ─  

 携帯電話と言えば、何をおいても分厚い取扱説明書に言及せねばなるまい。

 ハッキリ言おう。邪魔である。
 あれをちゃんと読んだことのある人は少ないのではないだろうか。

 携帯電話自体、一度でも使ったことがあれば
 ある程度は感覚的に使えてしまうツールであるし、
 そうでなければここまで普及はしなかったような気がする。

 まあ、いい機会でもあるので、
 ゴソゴソと押入れの奥から取扱説明書を探し出し、ペラペラとページを繰ってみる。

 最初にあるのが、「各部の名称と機能」。
 何となく、昔のファミコンの説明書を思い出す。

 各部の名称

 「送話口」「受話口」「外部接続端子」など、
 見慣れたものであっても聞きなれぬ名称が付いており、何だか新鮮である。

 だが、それ以降は「電池パックを充電する」「アンテナを伸ばす/収納する」
 「ストラップの取り付け方」だの、欠伸の出るような内容が続く。

 韓国でわずか7歳で大学に入学する天才児というのが話題になったが、
 彼にとっては小学校の授業ってのはこんな感じなのだろうか。
 「いや、そんなのもう、知ってるから。」的な優越感。
 鼻息の擬音はもちろん「フフンッ」である。

 そんな、何に対して感じているのか分からない優越感に浸りながらページをめくると、
 唐突に「国際電話のご利用について」という見出しが。

 携帯電話で国際電話って、何だ、世界を股にかけるスーパービジネスマンか。

 携帯電話でどころか、固定電話でだって国際電話なんてかけたことはない。
 いっぺんにへし折られる鼻っ柱。

 割と面白いじゃないか、取扱説明書。

 ところで、今使っている携帯電話は3年ほど前の機種なので、そろそろ機種変更をしたいと思っている。
 次はどんな機種にしようか迷うところだが、
 「骨伝導」やら「肉伝導」と銘打った携帯電話でも面白いかも知れない。

 取扱説明書が。